テニスサーブは体幹を働かせ上達
本日は、テニスサーブでの体幹についてご案内します。
スポーツの現場で体幹トレーニングが主流になりましたが、体幹に強さが必要なのではなく、運動時に体幹がうまく働くかが必要になります。
トロフィーポーズで体を反ろうと意識しすぎて、体幹が働いていない方を多く見かけます。
体を反っているサーブが良いサーブだとは言えません。
体幹(お腹・背中・お尻周りの筋肉)が働いた状態で体が反れているサーブが、力強い球を打ち、ミスも少なく、怪我をしにくい良いサーブになります。
それでは、体幹がうまく働いているサーブと働いていないサーブの説明、改善方法をご案内します。
体幹が働いているサーブ
ジョコビッチ選手の骨盤を見てください。
右側の骨盤に傾きがありません。
この骨盤の傾きがないため胸を張る・背骨を反ることができます。
この状態のジョコビッチ選手は、腹筋と背筋の両方が働き、お尻・太もも(前後)の筋肉も働いているため、全身で効率よくジャンプし強烈なサーブを打つことが可能です。
体幹が働いていないサーブ
お尻がシャツに隠れているため分かりにくいですが、こちらの方の右骨盤に傾きがあるのが見れると思います。
体を反っているのではなく、お腹を前方に突き出し体を後ろに倒しているので、これ以上倒れないようブレーキがかかってしまい、ジョコビッチ選手のように胸を張る・背骨を反るころができません。
そして、この状態だと腹筋やお尻の筋肉は働いていないため、全身でサーブを打つことができません。
この画像は動画から持ってきたのですが、この後のジャンプは大して飛べていませんでした。
多分、この方は腕や肩の力、後ろに倒れた体を戻す反動で打っているのだと思います。
この打ち方ですと、子供や女性は強烈なサーブを打つことはできませんし、男性は体の大きい人・自分よりパワーのある人には太刀打ちできないことになります。
体幹が働いているかチェック
体幹が働いているかチェックしましょう。
テニスサーブの状態をチェックできる方は、先ほどの写真と見比べてください。
もし、同じようにお腹が前方に突き出ている場合、体幹は十分に働いておりません。
サーブをチェックできない方は、立った状態から、軽く膝を曲げながら、腕を前方から後方に遠くに挙げ、体を反ってください。
この時、↑写真のようにお腹が前方に出ている場合、体幹は十分に働いていない可能性があります。
ここで可能性があると言ったことには理由があります。
本来、体を後ろに倒す際、重心を真ん中に取るために、お腹は自然に前方に移動しなければなりません。
ですが、テニスをされている方で、このトロフィーポーズに近い格好でお腹が前方に出てしまっている方は、体幹が十分に働いていない可能性があります。
体幹を働かせる
ひざ立ちをし、お腹が前方に少しも移動させないようにゆっくりと腕を前方から後方に遠く挙げ、体を反ってください。
膝と足首が動かないため立った時より前方への移動は小さいので、少しも移動しないように行います。
移動をしないようにすると、お腹の下がすごく使われているのがわかると思います。
テニスの技術練習と同じで、体の技術練習ですので、ゆっくり全体の動きを感じながら行いましょう。
まとめ
スポーツ動作では、どこかを固定し、どこかを最大限に動かさないといけません。
それが、テニスのサーブでは骨盤を固定し上半身を最大限に動かします。
体を後ろに倒した(体幹が十分に働いていない)サーブは、力に頼りたく体を大きく動かそうとして、本来の動きとは違ったものが生まれたんだと思います。
体を後ろに倒すサーブですと強烈な球を打つことができないだけでなく、腰を痛めることもあります。
正しい動きができてこそ、最高のパフォーマンスを発揮することができます。
体の正しい動きに着目してください。
体を正しく動かすことも技術練習です!!
テニス上達は体の使い方から
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