本当に体幹から動かすの?
スポーツ動作で「骨盤・股関節などの体幹から動かす」と聞くことが多いです。
ゴルフ・テニス・野球などの上半身をメインに使ったスポーツでは手打ちや手投げにならないために言われることがあります。
サッカーでは体幹を捻ってシュートすると言われます。
本当に体幹から動かすことが正しいのででょうか?
冒頭ですが、ズバリ言います。
体幹からではなく、末端から動かすべきです!!
では、なぜ末端から動かすべきなのか説明して行きます。
なぜ体幹から??
まずは、なぜスポーツ動作は体幹から動かしましょうと言われるのか?
- 手打ち、手投げを改善したい
- ボールを打ったり蹴ったりする時、腕や脚は体幹より遅れて動いているように見えるから
- リラックスして打つ蹴るため
- 手足より体幹の方がパワーがあるため
などが挙げられます。
上半身のスポーツでは、ラケットなどの物を操るため手先に集中してしまうことや、でんでん太鼓やスワイショウのような動きが良いと聞きますので、1番と2番の理由が多いのではないでしょうか。
腕や脚は関節が曲がったり伸びたりしながら動きますし、長さがあるので体幹より早く動くことはありません。
ですので、腕や脚が遅れて動いているように見えているだけで、遅らせて動かしているのではないので、ご注意ください。
末端を動かす
では、少し遠くに置いたスマホやペンを取ってみてください。
体幹から動かしましたか?
体幹ではなく、手先から動かしたはずです。
この時、体幹から動こうなんてしたらスマホを手が通り超してしまい、敢えて肘を曲げて取らなければいけません。
次に、行儀が悪いですが足で椅子など思い物をどけてみてください。
この時も体幹から動かしていませんよね?
末端だけしか動かない人が多いため体幹から動きましょうとなったわけですが、末端から動かすほうが楽ですし、すんなり動かすことができます。
しかし、「スポーツではスピードなど力が違うから当たり前じゃないか!」
という声が聞こえそうですが・・・
日常での動作をより綺麗に、より素早くしたものがスポーツ動作になりますので、日常での動作がスポーツの上達につながると言えます。
末端と体幹がつながる
目の前にある物をとるぐらいなら手先だけで十分ですが、遠いところにある物を取る、重いものを持ち上げる、スポーツ動作など大きい動きや力やスピードが必要な場合は、体幹の動きも必要になります。
そこで、末端と体幹がつながるような動きが必要になります。
先ほど、少し遠いところに置いたスマホを取る、重いものを足で動かす時、体幹部も一緒に動いた方、それが体幹を使った動きになります。
もし、腕だけ伸びて背中が丸まったままや、足とは反対の方に体が倒れた場合、体幹が繋がっていないことになります。
末端と体幹をつなげる方法はとっても簡単です。
それは、体重移動を行うことです。
そんなこと?って思われるかもしれませんが、写真のように手をあげるときも、横を向くときも体重移動が伴っています。
また、この体重移動がない状態で体幹を動かそうとするとやりにくさを感じます。
この体重移動があるからこそ、手足を動かすときに体幹も動いてくれるのです。
まとめ
末端と体幹をつなげることは、日常から何気なく行なっていることです。
しかし、この体重移動が左右どちらかに偏ったり、全く無い方がたくさんいます。
日常から体重移動がうまくできていなければ、動きが複雑で素早く動くスポーツ動作は尚更うまくできません。
また、スポーツの時だけでなく日常生活で、この体重移動がないと肩・股関節・腰などに負担をかけ体に痛みが出てしまいます。
体重移動も末端が動くことで行われます。
そして、テニスやゴルフのように物を握っている時点で末端を使用しているのに、体幹から動かそうってことにはならないはずです。
手や足を目的地に向かわせることが目的ですので、体幹ではなく動かしたい部分を動かすことが自然ではないでしょうか。
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