ダイエットの味方「短鎖脂肪酸」
「食物繊維はカラダに良い」「食物繊維は便通の改善に良い」「食物繊維はダイエットに良い」と聞いたことあると思いますが、食物繊維ではなく食物繊維から作られる短鎖脂肪酸がカラダに良い影響を与えているんです。
短鎖脂肪酸が作られるには食物繊維やオリゴ糖が必要なので表現は間違っていませんが、それだけを食べても短鎖脂肪酸が作られるわけではありません。
そこで今回は
- 短鎖脂肪酸はカラダにどのような影響があるのか
- 短鎖脂肪酸はどのように作られるのか
- どのような食品を食べると良いのか
をご案内します。
短鎖脂肪酸の効果
短鎖脂肪酸とは、大腸内にいる腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖をエサに作り出す代謝物質で、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの総称です。
役割は5つ
- 脂肪の蓄積を抑制
- 基礎代謝の向上
- 大腸の運動の促進
- 腸内環境の改善
- 免疫調整・感染防御
以下で詳しくご説明いたします。
1.脂肪の蓄積を抑制
短鎖脂肪酸は体内に吸収され血液によって全身の脂肪細胞まで運ばれ、脂肪細胞に過剰なエネルギーが取り込まれるのを防ぎ、脂肪の蓄積を抑制します。
2.基礎代謝の向上
短鎖脂肪酸は交感神経にも作用し、心拍数や体温の上昇を促すことでエネルギー消費を高めます。
3.大腸の運動の促進
大腸の運動を刺激し排便を促進します。
4.腸内環境の改善
短鎖脂肪酸は腸内を弱酸性にし善玉菌が生きやすいようにするとともに、悪玉菌を増殖しにくくします。
5.感染防御・免疫調整
免疫機能を高めたり、腸のバリア機能を高め、ウィルスや病原菌から守る働きがあります。
また、免疫機能が過剰に高まるとアレルギーなどの自己免疫疾患を発症してしまうのですが、短鎖脂肪酸は免疫細胞が過剰に働くのを抑制する細胞を増やすことで免疫を調整します。
短鎖脂肪酸はどのようにして作られるのか?
食物繊維やオリゴ糖を食べたら短鎖脂肪酸になるんじゃないの?
確かにそうなんだけど、「食物繊維・オリゴ糖→短鎖脂肪酸」とはいかず、色々な過程を経て短鎖脂肪酸は作られるんだ。
大腸に辿り着いた食物繊維やオリゴ糖は最初に糖化菌によって糖に分解→糖を乳酸菌やビフィズス菌が乳酸・酢酸に分解→乳酸・酢酸を別の腸内細菌がプロピオン酸や酪酸を産生するという過程があります。
このように短鎖脂肪酸を産生するまでに色々な菌が必要なので、菌が一つでも不足していたら短鎖脂肪酸は作られないことにあります。
なので、短鎖脂肪酸を作るには様々な食べ物を食べて腸内環境を整えることが必要になります。
腸活ですね!
何を食べればいいの?
腸活のためにすることは3つ。
- 納豆、ヨーグルト(日本人に合うかどうかは別として)、ぬか漬け、キムチ、味噌などの発酵食品からいい菌をとる
- 菌の餌となる水溶性食物繊維やオリゴ糖をとる。
主な食材:豆類、いも類、もち麦、大麦、玉ねぎ - ビタミンBやアマニ油、エゴマ油など菌をサポートするものをとる
この3点を意識して食べていただきたいのですが、ここ最近注目されている「発酵性食物繊維」というものがあります。
発酵性食物繊維は水溶性食物繊維のほぼ全てと不溶性食物繊維の一部で、食物繊維は腸内で働いてくれることは知られていますが、この発酵性食物繊維から腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出すことがわかりました。
②であげた主な食材が発酵性食物繊維になりますので積極的に摂ってください。
当店のおすすめはご飯にもち麦を入れる方法です。
そして、納豆や味噌にはビタミンBも入っているので、菌も摂ることができ菌をサポートするものまで摂れるのでこちらも積極的に摂っていただきたいです。
まとめ
今回は短鎖脂肪酸とダイエットの関係性についてご説明しました。
簡単に言いますと腸活をしましょうということになります。
また、簡単にできる腸活としまして、和食を食べましょう。
「もち麦ご飯と納豆、漬物、玉ねぎやいも類の入ったお味噌汁」のような感じで簡単に続けられる腸活をしてください。
そして、ダイエットには食事改善は大切ですが、運動やカラダを動かすことも大切ですので腸活+運動でダイエット頑張ってください。
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