スクワットはお尻を突き出すの?
トレーニングの王道であるスクワットは筋力トレーニングをされている方でしたら、ほとんどの方が行っている種目ではないでしょうか。
私自身も行いますし、お客様にも行っていただいているトレーニングです。
スクワットにも目的によって様々な方法があるので間違えとは言い切れませんが、 「なぜその方法で行うのかな?」と思い今記事を書いてみました。
その方法とは、お尻を突き出す方法です。
よく聞く方法ではないでしょうか?
そして、多くのトレーナーがこのようにご案内します。
そこで本日は
- なぜお尻を突き出すようご案内するのか?
- お尻を突き出すデメリットは?
- 理想のスクワットは何か?
をご案内します。
なぜお尻を突き出すの?
お尻を突き出して行うスクワットが主流というか、多くの方が行っています。
そして、スポーツジムやパーソナルジムのトレーナーも、このようにご案内をしていることが多いのではないでしょうか…
この方法は間違いではないのですが、慣れてきたら変えていかないといけないと私は考えています。
パーソナルトレーニングだからこそ、動きのトレーニングを行っている当店だからこそできるのかもしれませんが、当店は初めから違う方法を行っています。
では、どのような目的なのか?
- 股関節を動かすことができない
- お尻に効かせたい
- 膝を前に出してはいけない
が考えられます。
下記で詳しく説明いたします。
①股関節を動かすことができない
スクワットは足首・膝・股関節を曲げてしゃがむ動作なのですが、筋力トレを行ったことがない方は股関節を動かすことができないため、足首と膝だけでしゃがもうとするので深くしゃがめません。
そこで、股関節の動きを覚えてもらうためにお尻を突き出すことをご案内します。
この動きはヒップヒンジと言われ、スクワットだけではなくスポーツ動作や腰痛改善など股関節を上手く使えるようにするために必要な動作です。
②お尻に効かせたい
スクワットはももの前側と後ろ側の筋肉、お尻の筋肉を刺激するトレーニングですが、お尻を突き出すとお尻の筋肉がストレッチされより刺激できると思い突き出している方がいます。
本当に効果があるかは別で、多分、ももの後ろ側が刺激されていると思います…
③膝を前に出してはいけない
①と同じようなことなのですが、膝がつま先より前に出ると膝を怪我してしまうと考えられているため、膝をつま先より前に出さないようにお尻を突き出します。
本当に膝がつま先より前に出てはいけないのかは別で、日常動作もスポーツ動作も膝がつま先より前に出ている場面は多々あります…
このような理由で、お尻を突き出すことをご案内しています。
お尻を突き出すデメリットは?
ズバリ「カカト重心になる」です!
ヒップヒンジを行うことは大切なのですが、突き出しすぎるとカカト重心になってしまいます。
なぜカカト重心がいけないのか?
スクワットで重心が左右どちらかに偏っていたらおかしいのと同じで、後ろに重心が偏っていたら本来はおかしいと考えるのが自然ではないでしょうか。
重心が前後左右50/50であるから、筋肉の使われ方に偏りがなくなり、姿勢が整ってくるのに重心をずらして行うトレーニングは姿勢が整わないだけではなく、より悪い姿勢になりカラダにとってプラスには働きません。
また、カカト重心で行っていると立ち姿勢もカカト重心になってきます。
トレーニング中にカカトの高い靴を履いていると気づかないかもしれませんが、フラットの靴、裸足になると顕著に感じられると思います。
このことがお尻を突き出しカカト重心になってはいけない理由です。
正しいスクワットとは?
ズバリ「重心が真ん中にある」です!
足の前後左右均等に体重がかかっていれば重心は真ん中にあります。
では3枚の写真を見てください。
1枚目
重心がカカトにあります。
2枚目
重心を真ん中に持っていこうとカラダを倒し過ぎています。
3枚目
重心は真ん中にあり、カラダとスネの角度が同じぐらいです。
注意点としてカラダを倒さないことを気にして腰が反ってはいけません。
1枚目と2枚目の写真で膝の位置を見比べてください。
3枚目の方はつま先と同じ位置です。
これは、足首・膝・股関節が十分に曲がっていて、足関節・膝関節・股関節の筋肉を十分に使えているということになります。
重心がどこにあるのかを感じながら行ってください。
まとめ
本日はお尻を突き出し過ぎてカカト重心になっているスクワットについてお話しさせていただきました。
もし「お尻に効かせたいから敢えてお尻を突き出しているんだ」という方は他の種目を選択することをオススメします。
スクワットは下半身の前後左右の筋肉を満遍なく刺激することができるトレーニング。
そして、正しいカラダの動かし方を習得できるトレーニング。
そして、カラダの歪みを改善してくれるトレーニングなので、敢えて一つのパーツを刺激するために行うのは非効率です。
ぜひ、健康のために正しいスクワットを行ってみてください。
また、綺麗なフォーム・動きを習得できるよう頑張ってみてください。
スーパーフードや健康食品よりカラダにとってプラスに働きます。
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